12/17(金)のNTTセキュリティ・ジャパン アドベントカレンダー記事です。
技術者が生き生きと働ける職場にするために、チーム立ち上げ当初から行っているのがモチベーション駆動型チームビルディング(通称Wants)[1][2]ですが、その中でも特に重要なのが1on1などを通して相互理解を深めていくことです。(1on1と言いつつも、特に1対1であることにこだわりはなく、必要に応じて複数名で話すなど、柔軟に運用しています。)
チームを立ち上げた当初から、5年以上に渡ってメンバーのみんなとお話ししていて、少なくない割合で、自分自身のモチベーションがどこにあるのかわからない、あるいは、途中でわからなくなってしまう、というような悩みを抱える場面と出会います。そういった時に、自分自身の中に隠れたモチベーションを引き出すようなやり取りができないかと考案したのが、以下の4つの質問です。
このチームで、
- 1日中自由だとしたら何をしますか?
- 1週間自由だとしたら何をしますか?
- 1ヶ月自由だとしたら何をしますか?
- 1年間自由だとしたら何をしますか?
これを順番に一緒に考えていきます。多くの場合、以下のような答えが浮かび上がります。
- 1日中=やらなきゃいけないと思っていること(must)
- 1週間=普段手が回らないけどやるべきと思っていること(should)
- 1ヶ月=やってみたいこと(want)
- 1年間=挑戦してみたいこと(vision)
期間が短ければ短いほど、目先で頑張らなければならいmustなタスクのことばかりが頭をよぎって、それに囚われてしまいがちです。私もうっかりするとすぐにそういう状況にはまってしまいます。
なので、一旦目の前のことは置いておいて、「自由な時間がたくさんあったらこのチームで自分は何をしようとするのだろうか」とじっくり考えてみると、本当に自分がやりたいこと、挑戦したいことが見えてきます。Wants(モチベーション駆動型チームビルディング)では、ここで出てきたwantとvisionのベクトルに合わせ、中長期的に取り組めるような業務目標設定をしていきます。
もちろんすぐに答えが見つからない場合もあります。でも、この質問を頭の片隅に置きながら業務をしていると、ふとした時に、「あ、時間あったらこれやってみたいかも」と思える瞬間がきっと来るはずです。その時は「なぜやってみたいと思うのだろうか?」という問いを重ねることで、自分自身のモチベーションの源泉(やる気スイッチ)がどこにあるかを見つけるチャンスにもなります。
あなたは1年間自由だとしたら何をしますか?
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